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「岡山ツーリング(3日目)」から続く・・ とうとう最終日となってしまった。今日は、姫新線で輪行して新見から走り始め、ベンガラの主要な産地だった吹屋集落を見学し、備中高梁駅で昼にして13:27発、岡山を14:53の新幹線で帰宅する。時間をきっちり守るために、あらかじめ5万図には各地点の到着予測時刻が鉛筆で書きこんである。 列車が新見駅に8:03着、自転車を組んで8:25発、高梁川支流の本郷川を一心不乱に登った。緊張感があってやや重いギヤを踏みすぎてしまったかもしれない。吹屋に10:15と書き込んでいたが、10:05に着いた。 吹屋は江戸から明治にかけて顔料のベンガラ(酸化鉄)の主要な生産地だった。また銅鉱石にも恵まれて関係業者がたいへん栄えたところだ。格子戸などをベンガラで塗り、屋根はどの家も赤い石州瓦で、通り一帯どこを見ても赤一色の街並みだ。観光に来た多くの人がカメラから手が離せなくなるのは良く分かる。実に美しい伝統的景観だ。 5万図の書き込みには吹屋出発を11:00とみていた。そうなったら吹屋を出て、高梁までは下る一方、時間はかからないだろう。楽しかった今回の3泊4日のゴールが見えてきた。さあ11時だ、もう終わりだぞと自転車に話しかけるように言って、吹屋を出た。高梁市の市街では、岡山三河川のひとつ高梁川に沿って走った。12:00、自転車を輪行袋に入れるのはもうすぐだ。 エピローグ 帰りの新幹線の中では、この4日間で走った5万図を一枚一枚広げて、心に思い返していた。4日間を岡山県だけに集中して走った企画だった。 1日目の岡山平野では、潮に洗われてできたとみられる鉢伏型の山をいくつも見た。吉井川下流域では、広いU字状になった壮年期の谷が印象的であった。反対に吉備高原では雨水による浸食がまだ始まったばかりとみえ、V字の若い谷が幾重にも屈曲しており、そのため実に細かいカーブの連続する複雑な地形になっている。そのほか地図上ではドリーネがいくつも県内に確認できる。 4泊から5泊くらいのツーリングでは、所要30枚ほどの5万図の中で、これは価値ある一枚だったなと思える図幅が一つ二つあるものだ。「福渡」には、米粒ほどの虫がうねうねはい回った跡みたいに、無数の細かい道が屈曲してついている。仮に岡山に住んでいたとしても5万図「福渡」一枚を完璧に走り切れるようになるには随分時間がかかるだろう。 この4日間を通じて、自転車ツーリングの熱狂的な愛好家である私から見た岡山県の魅力は、地形の多様さ、古代から長きにわたる人々の執念を感じさせる産業史、素朴で美しい民家の建築様式や信仰習俗などに裏打ちされていることが分かった。内容の濃い、素晴らしい企画だったと自賛してよいと思う。
by rinyuukai
| 2018-05-18 18:27
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